20130508

キューピーマヨネーズ値上げ


アベノミクスのおかげで輸出業にとっては3月期決算が良いものになっています。
日銀の物価上昇目標は2年で2%。
100円で買えた物が102円出さないと買えないのです。
以前、極端な円安の話をしましたがまさにそのとおりに進もうとしています。

本日、マヨネーズ最大手のキューピーがマヨネーズの値段2~9%程度の値上を発表しました。
理由は植物油の価格上昇。
すでに電気、ガス、原油、小麦、肉、紙、鋼材、水産品・・・・が値上げ、または値上の発表。
目指すとおり物価が上昇を続けています。
2%の物価上昇とはあくまでも平均であって物によってはそれ以上になるでしょう。

2012年度3月期のトヨタ自動車の決算は営業利益1兆8000億。
そのうち1500億が為替差益。
為替レートが予想より円安に振れたために得られた利益です。
対米で考えて1ドル85円として計算された利益予想。
それが90円なら5円の差益、利益率で5~6%。
輸出業は為替だけでこれだけ儲かるのです。

じゃあ輸入品も・・・・同じく5~6%上る・・・・。
1~3月の為替レートが92円ぐらい、で3~5月が97円ぐらい。
まさに右肩上がり!
次四半期も収益は問題ないでしょう。

では為替差益により予想以上の利益を得た企業はドコにお金をまわすか?
いわゆる投資ってヤツです。
・社員への還元・・・これは給料。
・設備投資・・・・企業力を高める。
・投資家分配・・・・増配ですね。
・資産投資・・・・株、債権、土地とか買って更に儲けようという考え。

この中で自分が社長なら設備投資をします。
間違っても社員には払わないですよ。
なにせ為替の影響で得た利益ですから。
これが画期的な新商品によって得られた利益なら社員への還元=ボーナスです。
ところがほとんどそうはなっていない。
残念ながら。

給料やボーナスのアップを発表したのはごく一部。
ニュースになるぐらいだからそれほど多くないのです。

給料は上らない。
物価は2%を目標に上り続ける。
預金金利は・・・・・0.05%ぐらい、定期ならもうちょっとあるかな?
ということは、預けるだけじゃダメだっていうことです。
預金の金利より物価上昇のほうがはるかに早い。

そんなわけで世の中大儲けのニュースが飛び交っていますがイマイチ好景気感に実感が湧かないのでした。

話は最初に戻りますがプチマヨラーとしてはマヨネーズの値上は悲しいニュースです。
味の素、ケンコーも値上げするんだろうなぁ。