20131103

ワンちゃん

勢いで手に入れたNikon1J3
いわゆる衝動買い・・・・衝動ポチリ。
 
買ったからには眺めるより使い倒すタイプなので早速持ち出すことにする。
 
スペックについては特筆すべきものはないが念のため・・・。
 
【Nikon1J3】
 
 レンズ交換式アドバンストカメラ(いわゆるミラーレス一眼カメラ)
 ニコン1マウント
 実撮影画角 レンズ焦点距離の2.7倍相当(35mm換算)
 有効画素数 1425万画素
 RAW 12ビット圧縮
 記録媒体 SD、SDHC、SDXC
 内蔵フラッシュ ガイドナンバー約5
 液晶 3型液晶モニター
 寸法 101×60.5×28.8mm
 質量 244g
 
【レンズキット】
 1NikkorVR10-30mm f3.5-5.6
 
 
 
 
まず驚くというか違和感があるのはその大きさ
一昔のコンデジにレンズがついた感じ。
光学センサーの面積が小さいのでレンズも小さくできている。
これで手ブレ補正まで付いているのは驚き。
 
ファインダーのあるカメラで構える癖がある作者にとっては構えにくいカメラであるが、コンデジやスマホから移行する人にとっては自然に使えるカメラとなっている。
 
重量は一眼レフの1/3程度、フラッグシップ機なら1/5ぐらい。
歩き回る場合この軽さはうれしい。
 
付属のストラップが異常に細く思えたが一日肩からかけて歩いてもそれほど疲れない。
食い込み感もない。
それでも太い方がいいという方は交換可能だが、リングの太さがきまっているため選択肢は少なそうそう。
 
有効画素数は今となっては平凡なものといえるがRAWが使えるのはありがたい。
このカメラで芸術写真をと考えている人には厳しいがスナップ等なら十分使える。
 
【写真1 静物】
 
 
 液晶画面を見ながら構図を決めるため慣れるまで苦労する。
 具体的には・・・
  斜めになる
  被写体の位置が定まらない
  不要なものが入る
 などである。
 ボタン類がフラットで周りと面一であるというこのある。
 シャッターボタンは非常に軽いがAF動作との遊びが少ないため撮る瞬間の感覚がない。
 そのためシャッタータイムラグを感じてしまう。
 これについては慣れなのかもしれない。
 
 左右の手だけで固定するのでカメラのブレは出やすい。
 実際シャッタータイムラグのおかげで撮りたい瞬間を逃していたりする。
 静物を撮っても構図を決めたまま全く動かなければいいのだが、撮った感覚が今までと違うためカメラを動かしているようだ。
 余分なものが入る。
 ブレというよりは意図しない移動と考えるべき。
 
 
 
 
 
 

 

【写真2 拡大】
 
 写真1を拡大してみる。
 一部を100%で切り取ってある。
 このクラスの画質としては申し分ない。
 このカメラについて言えばISO160が標準なので多少のザラつきは出る。
 
 
 


 レンズキットに付属するレンズは10-30mm。
 35mm判に換算すると27-81mmぐらいの標準ズーム。
 特殊な写真を撮らない場合はこれで十分。
 予算に余裕があれば10倍ズームでもよいが少しばかり重くなる。

 参考までに10-30mmのフィルター径は40.5mm
 一眼レフ用のレンズではあまりお目にかからないサイズである。
 フィルター効果を利用したい場合は新しく買いそろえる必要があるので注意。

 レンズについて面白い機能がある。
 中央部にズームリングボタンというものがついており、ロックされた状態でこれを押しながら
ズームリングを回転させるとカメラの電源が入る。
 同様にこのボタンを押しながらロックの位置までズームリングを戻すと電源が落ちるというもの。
 おまけにロック位置にするとレンズが格納されるためコンパクトになる。
 正直言ってNikon1の電源ボタンは小さい。
 コンパクトに作ってあるから仕方がないのだが押しにくいことは確か。
 でもこの機能を使えば起動が楽。

 
 さてミラーレスといえども一眼と名がついている。
 一眼レフのサブ機と考えるならかなり使える。
 撮影モードはオートモードとクリエイティブモードに分かれる。
 オートは完全おまかせ仕様。
 誰でも簡単に撮れる。
 クリエイティブモードは通常の一眼レフ撮影と置き換えることができる。
 最近は撮影モードにさまざまな名称を付けて簡単に撮影できることを売りにしているカメラが多いがフィルムや光学センサーに適量の光を当てるというカメラ本来の構造は変わっていない。
 だから実際にはマニュアル、シャッター速度優先、絞り優先の3つがあればたいてい事足りる。
 逆に言うとこの3つしか使わないので他がどうなるか少し怖い。

 今回はデジタル一眼レフと比較するためシャッター速度優先と、絞り優先を使ってみた。
 まず気になるのが撮影モードの変更。
 一眼レフの場合、ダイヤルの回転でできたものがダイヤルの縮小によりファンクションメニューとなっている。
 背面液晶を見ながら設定するのは抵抗があるうえ時間もかかる。
 またシャッター速度や、絞りの決定はダイヤルとなっているがデジタル一眼レフのようにホールディングを犠牲にしているため位置が悪く、小さい。
 手で持って他の操作をしたり肩からかけて何かに触れた際に動く可能性もある。
 一度決めたらその数値から変えない人はいいが、状況に合わせて変える人にとっては使いづらくて仕方ない。
 やはり撮影時の操作性は一眼レフの圧勝といえる。
 

 
 
 
 
 ただ面白いのが、ファインダーを覗かずに撮影を続けていると慣れるものである。
 逆に一眼レフに切り替えたとき「アレ?液晶は?」と探してしまう。
 液晶を見ながらの撮影というのは便利だ。
 特に高い位置から撮影する場合、手を伸ばして液晶を確認しながら撮影するのだが手持ち設計されたうえ軽いミラーレス一眼は使いやすい。
 下のアングルについても同様である。
 ただ目線高さの場合、やはりファインダーを探してしまうのは長年しみついた癖なのか?
 
 
 これについては持ち方を工夫すれば何とかなりそう。

 一日撮影とあるが正直言ってバッテリーの持ちは悪い。
 デジタル一眼レフカメラの感覚で使っていると失敗する。
 
 ボディの大きさから想定するとバッテリー庫の容積も限られているので仕方ない。
 CIPA基準では220コマとなっているが自分の使い方だとその半分程度。
 多分、ほとんどの人がそのぐらいの数字となるはず。
 だから1日使うとなると予備バッテリーが欲しい。
 あとバッテリー庫の蓋がゆるいので簡単に開いてしまうのはぜひ改善していただきたいと思う。

 
 総評としてサブカメラとしては上出来であると考える。
 それもこの価格帯で実現していること。
 これが最近流行の高級ミラーレスとなると多分操作性の面でも改善されているだろう。
 ますますデジタル一眼レフがニッチな存在となる。
 近い将来スポーツ観戦会場におけるバズーカのようなレンズは必要なくなる。
 Nikon1においても専用のアダプターを付ければ35mm判のレンズが使える。
 今まで500mmや600mmといったレンズは必要なく200~300mm程度のレンズで十分代用できる計算となる。
 連写性能については構造上ミラーが無くなりビデオカメラと同程度の速度で撮影できることとなる。
 あとはカメラ本体の処理速度が早くなればいいだけ。
 3年後や、7年後のオリンピックに向けて一眼レフ2大巨塔の動きが楽しみ。