20081223

今年活躍した1本


今年活躍した1本といえばコレ↓
シグマAPO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM

元はと言えば長玉の単レンズを買い換える予定だったのですが、何せ長玉単レンズは取り回しが大変。
以前使っていたNikonMF600mmf4なんか体力的に持ちませんからね。
本体6kgにアルミケース6kgでボディが1kg
一脚も1kgあるのでこの装備だけで14kg
一脚は絶対必要ですよ。
並大抵の力自慢では棒状の7kgの物体を振り回しながら、手動でピントを合せるなんて無理ですから・・・。

そこで使えない(使いこなせない)機材は手放して別の機材に替えることにしました。
必要な性能は以下のとおり

Nikon製またはNikonマウント製品。
400mm~600mm領域が使えること。(テレコン未使用)
開放でf8より明るいこと。 (f8は含まない)
AFが使えること。
AF-Cモードで直進してくるトラック(50km/h程度)を追えること。

以上の条件を満たしたのは次の機種でした。

1 Nikon AF-S NIKKOR 400mm F2.8G ED VR
2 Nikon Ai AF-S NIKKOR ED 400mm F2.8DⅡ(IF)
3 Nikon AF-S NIKKOR 500mm F4G ED VR
4 Nikon AF-S NIKKOR 600mm F4G ED VR
5 Nikon Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DⅡ(IF)
6 Nikon AF-S VR ZOOM NIKKOR ED 200-400mm F4G(IF)
7 Nikon Ai AF VR ZOOM NIKKOR ED 80-400mm F4.5-5.6D
8 SIGMA APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM
9 SIGMA APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM
10 SIGMA APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG
11 SIGMA APO 300-800mm F5.6 EX DG HSM
12 SIGMA APO 135-400mm F4.5-5.6 DG
13 SIGMA APO 170-500mm F5-6.3 DG
14 SIGMA APO 50-500mm F4-6.3 EX DG HSM
15 SIGMA APO 500mm F4.5 EX DG HSM
16 TOKINA AT-X840D
17 TAMRON SP AF 200-500mm F5-6.3Di LD[IF]

現在発売されているだけでも随分有るんだな~なんて感心させられます。
特筆すべきはSIGMAのズームレンズバリエーションの多さ。
その反面Nikon純正は単レンズの明るいのが多い。

さて、この中から1本を選ぶわけですが出来れば数本欲しい。
「出来れば」と付けたのは実際には不可能であることを指し示しておりまして、MF600mmのような過ちは犯すわけにもいかないのです。
だから厳選の1本を・・・。

用途としてはトラックの撮影なので機動性重視。
そこで絞り込むと
1~6、10、11、15は2kgを超えるのでNG
予算は20万円以下で考えていましたので同じ番号がNGとなります。
参考までに生産終了製品でも条件をクリアするものがありますが、良品の入手が困難であるということで除外しています。

追加条件としまして500m領域が使える製品を絞り込んでみましょう。
7、8、12、16は400mmまでなので候補から消えます。

残ったのは9、13、14、17。
SIGMAとTAMRONが残りました。

この4製品からレンズ内モーターを採用しているものを選択します。
13、17が外れました。
レンズ内モーターを採用していないと、ボディ側でAFサーボを回すのでどうしてもAFが遅くなりがちです。
長玉はAFが遅いと使い物にならないことがあるのでこの点に注目してみました。

残ったのは・・・・。
9 SIGMA APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM
14 SIGMA APO 50-500mm F4-6.3 EX DG HSM
この2製品を比較してみましょう

焦点距離は14番が50mmスタートとなっており標準領域でも使えることを示しています。
テレ側の開放時絞り値はどちらもF6.3ですがワイド側の焦点距離が短い分14番の方が明るくなっています。
この点はあまり考慮しなくて良さそうですが焦点距離50mmから使えるのはポイントが高い。
9番については150mmスタートなので完全に望遠ズームとして使うことが前提となる。
重量は9番が1910gで14番が1840gとあまり変わらない。
長さも31.5mmしか変わらずどちらも似たようなもの。
フィルター径はどちらも86mmで追加の出費が大きくなりそうなところは変わらない。
手ブレ補正については9番のみ対応である。

選択条件は焦点距離か手ブレ補正かに絞られてきた。
価格についてみてみるとどちらも11万円前後だが9番の方が新製品で定価が安いので値段がすぐに下がりそう。

2つに1つなのですが悩みだすとキリが無いのでこういった場合は新しい方を買うことにした。

SIGMA APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM

で買ったのがこっち↑


購入したのは某ネットショップ。
在庫があったのですぐに到着しました。
あらためて見ると大きいです。
まあ500mmですからね。
どんなにコンパクトにしても大きくなってしまうのです。


しかしフードは安っぽいですね。
直射日光に当たっていたら歪みそう。
大き目の紙コップかと思いましたよ。


あと三脚座が付いているのですが少し貧弱なのが気になるところ。
三脚設置で撮らなければ問題ないのですが一脚で振り回していたら割れるかもしれませんよ。


まあ何だかんだ言っても一番気になるのはズームの回転方向。
なぜか純正と逆なんです。(純正は矢印と反対方向がテレ側)
以前使っていたSIGMAの広角ズーム、標準ズームなんかは純正品と同一方向なんですけどね。
SIGMAレンズはなぜか製品によってまちまち。
このあたりは何とかして欲しいですよね。
高がズームリングの回転方向といいますが、慣れというのは恐ろしいもの。
手探りでズームリングを回すとどうしてもこのレンズだけ逆方向に動かしてしまうのです。


さて肝心の画質なんですが・・・価格的には申し分ないです。
さすがに単レンズには適いませんがまあそれ相当。
ワイド側は問題なし、テレ側も若干甘めですが十分使えます。

周辺光量の不足もF8まで搾ればOK。
屋外で歩き回ることを考えればコストパフォーマンスは高いと思います。
なにしろ同焦点距離のNikon AF-S NIKKOR 500mm F4G ED VRと比べますと70万円以上の価格差がありますから。

上の写真は500mmで撮影したものです。
ヘッドライト付近を切り取っています。


撮影条件はこちらに向かってくるトラックをAF-Cモードで撮影。
ヘッドライト部にピントを合せています。
画質が甘めと言ってもこの程度。
広角に比べ手前にある空気層がわりと邪魔をしていることを考えますと十分な画質かも。


奥を見ますと手前のトラックのマフラーからの熱で空気が歪んでいるのが見て取れますね。
ホントにズームリングの回転方向だけ何とかしてもらえたらなぁ~。





APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM (ニコン用)


APO 135-400mm F4.5-5.6 DG (ニコン用)


APO 50-500mm F4-6.3 EX DG HSM (ニコン用)