20081214

クイックシュー

クイックシューって何?

ほとんどの方は聞いたことが無いと思います。
シュークリームの親戚じゃないですよ。
写真機材の一種です。
簡単に言いますと三脚とカメラの装着を一瞬で可能にする機材です。
三脚にカメラを装着するのって面倒ですよね。
普通はネジをクリクリ回して装着すると思いますが、闇夜での装着はかなり感や経験が必要です。
もちろん夜、三脚に装着してあるカメラを外して別のカメラを付け替えるなんて大変。

そこで登場するのがクイックシュー。
これはベースと呼ばれる部分とプレートと呼ばれる部分で出来ておりベースを三脚に、プレートをカメラに装着しておきます。
あとは簡単!
それぞれを合体させれば完成。

クイックシューはほとんどの場合、バネやスプリングでプレートを押さえつける構造になっております。

今回、検証しますのはVelbonのQRA635Lです。
対応は35mm判フラッグシップ機程度まで。

本体の素材はマグネシウム合金。
軽くて丈夫なのが売りです。
持った感じ金属とは思えないほどの軽さ。
アルミよりも軽いです。
写真に写っているベース部分のレバーを奥側へ押してやるとプレートが外れます。
装着するときは上から押さえつけてやるとレバーが撥ねて固定されます。


これが外した状態
ベース部分には三脚ネジの穴が見えますね。
ここに三脚ネジをねじ込みます。
プレート部分には同じくカメラ部に取り付けるためのネジがあります。


よく見ますとプレート部に樹脂の部分がありますね。
これはオジギ防止のストッパーで写真のように起こしてやると立ち上がったまま固定できます。
三脚固定で縦写真を撮影する際、長いレンズを使用するとその重量で雲台とカメラが最初に固定した角度から変わってきますよね。
この状態をオジギと呼んでいますが、短いレンズでも重たいボディを三脚に装着したまま歩き回ると同様の状態になります。

それを防止するのがこのストッパーです。
しかし、プレートとカメラがどんなにオジギに強くてもベースと雲台の固定が確実でなければ同じですよね。
むしろクイックシューの重量分だけ重たくなっているので、よりオジギの危険性が・・・。
これはベースの固定方法を工夫する余地アリです。

夜景撮影にクイックシューをほとんど使用しないのはこの理由からなのですが、高感度と低感度を一度に使うようになってからは気になる存在です。


もうひとつ問題ありなのがストッパーの位置。
D80等、普及機ならいいのですがD2などバッテリーグリップの付いた機種は、ストッパーが邪魔して上手く固定できません。
写真のように斜めになってしまいます。
この場合はストッパーなしで固定するしかなさそうです。

QRA-635L