HDR
デジタル写真の世界で話題のHDR合成。
HDRとは・・・・ハイダイナミックレンジ合成のこと。
ダイナミックレンジっていうのはデジタルカメラにおいてはイメージセンターが受光出来る光の範囲。
通常、露出を合わせたポイントに対して明るすぎるところが白くなり暗すぎるところが黒くなる。
明るすぎて白くなってしまったところを綺麗に写すためにはシャッター速度を早くしたり絞りを絞り込んだりする。
この場合、露出が適正だった部分も暗くなり全体的に暗い写真となる。
逆に暗すぎて黒くなってしまったところを綺麗に写すためにはシャッター速度を遅くしたりISO感度を上げたりする。
同様に露出が適正だった部分は明るくなり全体的に白っぽい写真となる。
つまりデジタルカメラのイメージセンサーは1回の撮影で表現できる光の範囲が決まっているのだ。
HDRでは露出の異なる数枚の写真を合成して、通常の撮影では不可能な範囲の光量を1枚の写真に写しこむ。
まあ難しく考えずやってみよう。
まず用意するのは写真・・・・当たり前ですか・・・・。
【誠船団撮影会より】
原版です。
この写真をHDR合成してみましょう。
用意するのは同じカットで明るい写真を暗い写真。
画像アプリケーションで明るさ調整したもので十分です。
左の写真は明るさ+80%
全体的に白っぽいですよね。
いわゆる露出オーバーの状態を擬似的に作ってみました。
原版に比べるとタンクまわりの暗い部分やキャビン上部がはっきり出ていますよね。
右の写真は明るさ-80%
暗くて何が写っているか分りにくいですね。
露出アンダーの状態です。
で原版を含めた3枚を合成すると以下のようになります。
原版と比べてみると・・・・・
・手前の草むらが明るくはっきりと写っている。
・キャビン上部のライン表現が出来ている。
・タンク下のサイドバンパー(?)が明るくなったがマーカーランプは明るくなりすぎていない。
・彩度が高くなっているのは・・・要調整です。
これぐらいだったらRAW画像で調整すれば何とかなりそう。
元の写真がある程度撮れているので変わり映えしません。
ということで、次は痛~い1枚をHDR合成してみよう。
【虎鬼船団撮影会より】
まあ無理矢理なので出来は覚悟していました。
痛すぎます。
帰りだす時に慌てて撮ったので露出適当でちょっとブレています。
ブレはどうにもなりませんが明るさはHDR合成で調整できそう。
同様に画像アプリケーションで明るいものと暗いものを作りました。
コメントは言うまでもありませんが元画像以上に失敗写真です。
でHDR合成ソフトで重ねると・・・・
こんな感じ。
随分変わりました。
写真としては見られるようになりましたが・・・・違和感ありすぎ。
ノイズが強くなる傾向になるためノイズリダクションをかけています。
シャープさが足りないのはそのせい。
うーん、まだまだ工夫の余地がありそうですね。
元画像の明るさを調整する際にうまく(?)するとトンでもなくヘンな写真が出来上がります。
それもまた面白い。
HDR合成に使用したのは
1万円以上する・・・・・高い・・・・。
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画像アプリケーションって何でこんなに高いかなぁ。
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