携帯とは何が違うのですか?
このあいだのイベントで聞かれたこと。
「最近の携帯電話に付いているデジカメは800万画素とか1000万画素とか高画質になっているけどデジタルカメラとどこが違うんですか?」
なかなか難しい質問です。
何が難しいって・・・比較ができないんですよ。
携帯電話のデジタルカメラのいいところ。
軽くてコンパクト
携帯電話に付いているのでいつでも撮れる
撮ったものをそのまま送れる
撮っているのか画面を見てるのかわからないところ
デジタルカメラのいいところ。
機能が充実
マニュアル撮影(機器限定)
交換レンズが充実(デジタル一眼レフ)
耐久性
高画質
質問は画素数についてだったと思います。
しかしデジタルカメラの画質は画素数だけではなく内部処理全体で決まります。
大きく分けると撮像素子と画像処理プロセッサの2つの性能が良いと同じ画素数でも画質が変わります。
では携帯電話のデジカメ機能とデジタル一眼レフで同じものを撮影して比べてみましょう。
今回使用した携帯電話は200万画素のデジタルカメラが付いていました。
デジタルカメラの方はD90に純正のAF-S18~70mmズームレンズを付けて撮影しています。
左が携帯電話のデジカメ機能、右がデジタル一眼レフです。
撮影はどちらも機器にお任せ。
携帯電話は人のなのでよく使い方がわからん。
とりあえずシャッター押しただけ。
デジタル一眼レフはPモードですと自動でストロボ焚いちゃうのでAモードで撮影。
撮影サイズSにして半分ほどに縮小しています。
コレで200万画素相当になるので条件は一緒。
携帯電話は・・・・細かい字が読めませ~ん
白地が別の色に溶け込みぎみです。
また自動的に感度調整するようでこの明るさで若干感度高め。
黒い部分もノイズだらけです。
デジタル一眼レフは・・・・・字が読めます
コントラストは携帯電話に比べると弱めで白っぽいイメージ。
カメラ任せで撮らずに色々調整してやるともう少しましな色になりそうです。
画像アプリケーションで十分補正できる程度。
もう一点、携帯電話とデジタルカメラの決定的な違い。
それは筒の太さです。
筒といいますとよくわかりませんが光の通る道・・・ガラス球(レンズ)の大きさです。
これは物理的に不可能な部位でこれを大きく、太くしてしまうと携帯電話が”携帯”出来なくなってしまいます。
ではついでですのでガラス玉の大きさによる画質の違いを見てみましょう。
撮影機材はD90にAF50mmを使用します。
先ほどの撮影に使用したAF-S18~70mmと比べるとガラス玉の直径は約2倍。
これだけ違うと撮影される像は随分変わってきます。
比較したのは画面の端の方。
レンズでいいますと周辺部。
最も画質が荒れやすい部分です。
左がAF-S18~70mm、右がAF50mm
なんかレンズの直径とは関係無さそうですがこれだけの違いが出ています。
とにかく携帯電話の中身が分らないだけに比較しづらいのですがピンホールのような小さな穴で撮影することを考えますとこれ以上の画質向上は見込めません。
ただ1000万画素デジカメ付き携帯を使い、撮影条件の良い状態で同じものを撮影し、L判ぐらいにプリントするなら違いがあまり出ないかもしれませんね。
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home