ドブに捨てた1000円
そもそも何で「まりちゃんズ」のCDなんか持っているかというと今わさかのぼること10数年、何気なく聞いていたラジオから流れていた「尾崎家の祖母」という曲がありました。
”尾崎家の祖母”と書いて”おざきんちのばばあ”と読むのですが、実在するこの人物はやることなすことファンキーな祖母なわけです。
実体験に基づいて歌にしたのがこの曲なのですが発売はその20年前の1970年代。
当時、尾崎家の祖母は72歳。
ちなみに翌年リリースしたと思われる「尾崎家の祖母Part2」では「おざきんちのばばあは73!」と歌われています。
このまま続けば74、75と出たのでしょうか?
さて、当時にしても20年以上前の曲であり、かつタイトルが「尾崎家の祖母」で内容がアレな曲がかかったかと言うと、ちょうど敬老の日も近くそのラジオのパーソナリティーは”世の中の年寄りにはいつまでもこんな感じで元気に居て欲しい・・・・”という願いが有ったり無かったり。
ある意味シャレで流した部分も有るのですが・・・・何せその放送はリスナーが多いことで有名だったのです。
どれぐらい多かったかというとそのパーソナルティー宛に1日で届くハガキの数が100サイズの段ボール箱1箱分だったというウソのような話。
番組はFAX中心でリアルタイムに話題が進行するものだったのではがきが読まれることほとんど無かったのにこの有様です。
リスナーの数が多ければそれに比例して「尾崎家の祖母」のような一風変わった曲を支持する人も相対的に多くなりますよね。
そういったごく少数派の人達の熱狂的な(?)支持により「尾崎家の祖母」はPart3が作られることにある。
Part2の発売から実に20年近く経っていました。
当時から20年歳をとった「まりちゃんズ」のメンバー。
ポニーキャニオンから発売されたシングルCD「尾崎家の祖母3」のジャケットには「お薦め 当店ではできません」のシールが貼られていた。
一 人前では唄わないように。
二 もしお昼休みに校内放送でかけて、先生にしかられても知りません。
会社の同僚や彼女に聴かせたりすると・・・・。
三 お年寄りはこの曲を聴いても絶対に真似しないでね。
四 この曲が売れても、ツアーに出ることはありません。
僕たちのことはほっといて下さい。(まりちゃんズ)
五 このCDの売上げ金は、
全国のお年寄りにビタ一文寄付されることはありません。
六 お年寄りは、ほどほど大切に。
シングルCDの裏に書かれていた注意書きですが、中を開くと例によって歌詞は書いてありません。
作者の都合とありますが多分アドリブなのでしょう。
ただ特筆すべきは尾崎家の祖母が93歳になっていたということ。
はっきり「おざきんちのばばあは93!」と歌われていますから。
ここまで言えば分ると思うのですが不覚にもこのシングルCDを買ってしまいました。
はじめてラジオで聞いた日から半年ほどだったと思います。
このシングルCDが発売になることが決まったときそのラジオパーソナリティーは「ドブに捨てる1000円」とこのCDの価値を形容しました。
それほど「心して買えよ!」というメッセージでした。
そのラジオ番組名は「ミリオンナイツ」
パーソナリティーの名前は「赤坂泰彦」
尾崎家の祖母
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