20090322

並べて並べて

撮影会の無い時期のつなぎ企画、今回は撮影会場におけるトラックの並び方について検証してみましょう。

まずは一般的な並び方。


図にするとこんな感じです。
白い四角がトラックで矢印がカメラを向けた方向です。

最も一般的な並び方なのですが欠点はトラックのキャビン前方付近しか写らないこと。
隣のトラックが邪魔してペイントを同時に写すのはかなり困難です 。
撮影会場を有効的に使用しようとするとこの並び方になります。


それじゃあっていうことで列の端に行ってみましょう。
斜めから撮ることが出来て側面もバッチリ写るはず・・・。
同じく図にするとするとこんな感じ。

しかし思った以上の成果は出ません。
残念な点はペイントが写らないこと。
これは電飾の明るさに比べて、ペイント自体への電飾の反射が少なく暗いために起こるものです。
ペイント自体は光りませんからね。
中にはナイトシーンでも目立つようにペイントを電飾で照らしているトラックもありますが、ごく一部なので基本的にこの位置では写らないものと思いましょう。

では先に紹介した両方の特徴を持った並び方を探してみましょう。
側面も写せて隣のトラックの電飾も有効活用できるのがこの並び方です。
仮に”半開”とでも言いましょうか。
トラックとトラックの間隔が半台ほど開いているので”半開”
図にするとこんな感じです。
隣り合うトラックの間隔は半台から1台程度。
少し斜めから写せば荷台部分まで写りきりますし、隣のトラックの電飾によりメインで撮影したいトラックも引き立ちます。
状況によってはペイントまではっきりと写すことが出来るでしょう。

欠点は駐車スペースが確保できないとこの並びはできないことと、トラック左右の空間がギャラリーの通路になってしまうこと。
人の映り込みが多くなります。
タイミングが合えば良いのですが”写りこみ写真”の量産につながるでしょう。


次は”半開”の延長、”逆ハの字”です。

図にするとこんな感じ。
”半開”と同じように隣り合うトラックの間隔を開けるのですが、それと同時にそれぞれに若干の角度をつけます。
文字通り正面から見るとハの字が逆さまになっています。
2台以上限定ですが撮影には適した並べ方です。
ほぼ横からのアングルでも、もう一台が斜めに見えるのでベタ感はありません。

欠点は必要以上にギャラリーが集まりすぎることで、”半開”と同様ギャラリーの動きに注意して撮影する必要があります。

トラックの台数に比べ撮影会場が広い場合に有効。
ぜひ、お試しを~。


”逆ハの字”があれば”ハの字”もあります。
本来は先に紹介すべきでしょうか。

同じく図にするとこんな感じです。

こちらは2台限定の並べ方です。
それ以上になると広がりすぎて写りきりません。
実はこの並べ方、”逆ハの字”と同様のスペースを取りながら写りはあまりきれいではありません。
なぜならトラックの電飾が最も派手なのはキャビンまわりで、その部分が”ハの字”の先端にきてしまうからです。
そのためお互いの電飾が映えません。

オマケに全体を写しきろうとすると必要以上に写真が横長になってしまい、夜空の占める割合が大きくなるため品祖に見えてしまいます。
それを防ぐはサンプル写真のようにトラックに近寄ることですが、前から撮影するとキャビンまわりがフレームアウトしてしまい間が抜けるので後ろからのアングルにすると良いかも知れません。
(この場合、トラック前方から見た並べ方としては”逆ハの字”になる)
どうしても前からのアングルにしたいときはどちらか一方に重点を置くしかありません。
もう少しお手軽にという方にお薦めなのが”頭出し”
図にするとこのような形です。
ポイントはキャビン分だけ前へ出すこと。
たったこれだけのことで写りが全く変わります。
メインのトラックについては手前のトラックの電飾でキャビンまわりが映え、手前のトラックもメインのトラックと電飾が喧嘩しにくいのではっきりと写ります。
方法としまして、昼間は平行に駐車しておいてナイトシーン開始と同時に前へ出すというものアリです。
ちょっとしたスペースを利用するので、隣のトラックとの間隔が取れなかったり、移動ができない場合にも有効です。
但し前の空間が少ない場合は車両通行の邪魔になり危険です。
また撮影に必要な距離が確保できそうに無い場合は逆効果ですのでお薦めできません。
”頭出し”の延長が”長手積み”
図にするとこのようになります。
手前から奥に向かって隣り合うトラックがそれぞれ”頭出し”しを繰り返していくとこのような形になります。
方向さえ間違わなければどこを撮っても”頭出し”なので写真が見栄え良く仕上がります。
トラックのまわりが空いている場合にはお薦めできる並べ方です。
また、正面に空間が取れない時はそれぞれのトラックを斜めに並べると同様の効果が得られます。
同様に”長手積み”。
図にするとこのようになります。

並びは同じですが撮る方向によって全く違うように写ります。
どこから撮っても良く写るので、あとは背景とのバランスです。
横長の写真にならないように注意しましょう。
こちらも”長手積み”ですが若干”頭出し”の量が少なめです。
図にするとこんな感じ。

トラックの前方に空間が少ない場合はこのような形になります。
出量としてはフロントバンパー分ぐらいでしょうか。
たったこれだけで見栄えが変わります。
”逆ハの字”の延長、”扇形”です。
並べ方は以下のとおり。

”逆ハの字”をいくつも並べていくとこのような形になるのですが、”逆ハの字”になっているのは2台か3台までです。
それ以上になると画角上、撮影不可能。

ばらばらに並んだ”ランダム”。
図にするとこんな感じ。
図にするまでもないのですが適当に並んだものです。
撮るのもみるのも適度に・・・・。
たまに偶然が発生し、きれいな写真が撮れることもあります。
最後に狙いを1台に絞って撮影してみましょう。
状況としては1台だけポツンとあるトラックを想像して下さい。
図にすると以下のとおり。
複数台並んでいるものに比べて派手さがありません。
また隣に止めたトラックの電飾や反射光が無いので被写体の輪郭もハッキリしません。
電飾の明るさに比べトラック本体は暗い写真になってしまいます。
反射光の効果を知ることになるでしょう。
こういった場合は思い切って明るい時間帯に撮ってしまいます。
日が沈んで10分ぐらいが良いようです。
是非お試しください。
◆参考資料◆
 過去に撮った写真イロイロ
◆使用ツール◆
 CaptureNX2
 PaintShop4.2
 ExifReader 



モッフルメーカー



デジタル一眼レフカメラの撮り方手帖

20090318

コツが

PhotoMatixの使い方が少し分ってきました。
ちょっとコツがいるんですよね。
アプリケーション自体よりも事前に作成する画像が重要みたいです。

せっかくなので合成したサンプルを幾つか紹介しましょう。




 

 




 






写真のコーナーでは紹介できないのでココだけにUPします。
事情により画像はすべて700ピクセル基準で作成しています。
使った事ある人なら分るかも・・・


光る風船のインテリア

USBに差すだけで簡単充電できる電池! エコデン
 ※一般的な外部ストロボに使用する場合は4本、NikonF5を作動させるためには8本必要です。

20090305

イベント無いので

冬のあいだはイベントが少ないので画像アプリケーションを使う機会も少ないです。
本来ならこの間に画像を整理すべきなのですが飽き性なので続きません。
雅会にいたっては現像すらせず・・・・。



先日、久々にD90で撮影した画像を編集しようとCaptureNX2を立ち上げたら試用期間を過ぎています・・・だって。
Nikonからダウンロードしたのはトライアル版だったので試用期間が過ぎて使えなくなったみたいです。
その前まで使っていたCaptureNXではD90のRAWが編集できないので困りモノ。



仕方無しに製品版のCaptureNX2を買ったのですが画像アプリケーションってけっこうしますよね。
諭吉さんが飛んでいきました。
でも無いとD90でRAW撮影できないので背に腹は代えられない。



今日、商品が届いたので早速インストールしようとPCのDVDドライブにソフトウエアのCD-ROMを入れて待つこと10分・・・・・


DVDドライブが反応せず。



ナント!! DVDドライブまで壊れていました。


前に使ったのはDVDを焼いたときだから1年ほど前。
機械モノは使わなきゃダメね。
明日にでもPC屋さん行ってきます。

写真は雅会のjpg画像。
下は今ハマッているHDR画像。
イラストみたい。









←コレ欲しい

20090301

HDR




デジタル写真の世界で話題のHDR合成。
HDRとは・・・・ハイダイナミックレンジ合成のこと。

ダイナミックレンジっていうのはデジタルカメラにおいてはイメージセンターが受光出来る光の範囲。
通常、露出を合わせたポイントに対して明るすぎるところが白くなり暗すぎるところが黒くなる。

明るすぎて白くなってしまったところを綺麗に写すためにはシャッター速度を早くしたり絞りを絞り込んだりする。
この場合、露出が適正だった部分も暗くなり全体的に暗い写真となる。

逆に暗すぎて黒くなってしまったところを綺麗に写すためにはシャッター速度を遅くしたりISO感度を上げたりする。
同様に露出が適正だった部分は明るくなり全体的に白っぽい写真となる。

つまりデジタルカメラのイメージセンサーは1回の撮影で表現できる光の範囲が決まっているのだ。
HDRでは露出の異なる数枚の写真を合成して、通常の撮影では不可能な範囲の光量を1枚の写真に写しこむ。

まあ難しく考えずやってみよう。
まず用意するのは写真・・・・当たり前ですか・・・・。




 【誠船団撮影会より】
原版です。
この写真をHDR合成してみましょう。


 
用意するのは同じカットで明るい写真を暗い写真。
画像アプリケーションで明るさ調整したもので十分です。
左の写真は明るさ+80%
 全体的に白っぽいですよね。
 いわゆる露出オーバーの状態を擬似的に作ってみました。
 原版に比べるとタンクまわりの暗い部分やキャビン上部がはっきり出ていますよね。
右の写真は明るさ-80%
 暗くて何が写っているか分りにくいですね。
 露出アンダーの状態です。
で原版を含めた3枚を合成すると以下のようになります。

原版と比べてみると・・・・・
 ・手前の草むらが明るくはっきりと写っている。
 ・キャビン上部のライン表現が出来ている。
 ・タンク下のサイドバンパー(?)が明るくなったがマーカーランプは明るくなりすぎていない。
 ・彩度が高くなっているのは・・・要調整です。
これぐらいだったらRAW画像で調整すれば何とかなりそう。
元の写真がある程度撮れているので変わり映えしません。
ということで、次は痛~い1枚をHDR合成してみよう。
 【虎鬼船団撮影会より】
まあ無理矢理なので出来は覚悟していました。
痛すぎます。
帰りだす時に慌てて撮ったので露出適当でちょっとブレています。
ブレはどうにもなりませんが明るさはHDR合成で調整できそう。
 
同様に画像アプリケーションで明るいものと暗いものを作りました。
コメントは言うまでもありませんが元画像以上に失敗写真です。
でHDR合成ソフトで重ねると・・・・
こんな感じ。
随分変わりました。
写真としては見られるようになりましたが・・・・違和感ありすぎ。
ノイズが強くなる傾向になるためノイズリダクションをかけています。
シャープさが足りないのはそのせい。
うーん、まだまだ工夫の余地がありそうですね。
元画像の明るさを調整する際にうまく(?)するとトンでもなくヘンな写真が出来上がります。
それもまた面白い。
HDR合成に使用したのは
1万円以上する・・・・・高い・・・・。
そんな人はこちらへ↓
体験版は「Photomatix」のロゴが入りますのでご了承ください。
もっと極めたい人はこちら
    ↓
PhotoshopCS4 Extended

画像アプリケーションって何でこんなに高いかなぁ。